第1章 賽は投げられた

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「I say again! Slam 01 has been shot down! Negative contact. Is where a Taget posion?(繰り返す!スラム01は撃墜された!ターゲットを捕捉できない。目標はどこだ?)」  韓少佐は司令部に返答を返しながら今の撃墜について1つの答えを掴んでいた。 「Precaution! Almost same position! Precaution!(警戒せよ!目標の高位は変わらない!警戒せよ!)」 『これはマズイ・・・奴さんとんでもないもの装備してやがる・・・』  彼は1つの推測を元に新たに旋回を取ろうとした。 「The target is Lase(敵はレー)」カッ  彼は司令部に報告しようとした瞬間、強い光と同時に彼の意識はそこで途絶えたのだった。 -2024年8月7日- -大韓民国京畿道烏山市- -韓国空軍北部戦闘司令部- 「スラム01、02が撃墜された・・・?」 「そんな馬鹿な?」  レーダー上のスラム01、02を示す表記が[LOST]に変わったのを見た司令部で作戦指揮をする司令官、安(アン)空軍少将と部下の中佐がつぶやいた。  スラム02の韓少佐が最後の通信で「敵はレーz」と残している。 「もしや?!」  安少将は韓少佐が伝えようとしていた通信の意味が解った。わかったと同時にマイクのスイッチを入れ、 「安少将より全空軍基地へ。待機している戦闘機は全て上空へ上がり黄海上より侵入してくる敵機を迎撃せよ!」  安はなるべく冷静を心がけながらも切羽詰まった声で指令を発した。 「安少将!如何なされました?!一体何があったというのです?」 「中佐、大統領及び国防大臣に珍島犬1号(最高非常警戒態勢。軍、警察、予備軍が最優先で指定された地域に出動する)の発動要請を!敵が来るぞ!」 「了解!すぐに繋ぎm」  司令部付きの中佐が青瓦台(韓国の大統領府)への通信をつなげようとしたそのとき。
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