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「司令!緊急事態です!」
通信員が慌てた様子で報告する。
「一体どうしたのだ?!」
通信員の様子を見て少将は嫌な予感がした。
「ソウルが・・・!ソウルが!」
少将の予感が的中した。
-同日-
-大韓民国光州広域市-
-光州空港空軍基地-
「ここ最近良く晴れてんなぁー」
作業の休憩時間を日光浴して過ごす玄(ヒョン)元士(自衛隊では士長にあたる)はリラックスしていた。
彼は高校卒業後、空軍に志願してから2年になるが機体の整備士としての腕は優れていて仕事ぶりは品行方正で上官からの信頼が厚い。そんな彼だが休憩の時は決まって空港脇の野原でよく寝そべっている。
今日も変わらず彼は寝そべっていた。
「こうも変わらない毎日だけど何か面白いことでも起きないかなー」
と、つぶやた。すると、
ヒューーーーーーーーー
「ん?なんだこの音?」
彼はふと起き上がって音のする方を見ると、目の前が光り輝いたと思ったと同時に意識が吹き飛んだ。
-同日-
-大韓民国領海-
-大韓民国海軍第53戦隊旗艦「独島(ドクト)」-
「レーダーに感!右40度!目標数100・・・100です!」
艦内中央指揮所(CIC)レーダー操作員が砲雷長に伝達する。
「100だと………?!」
「はい!………目標対艦ミサイル発射!まっすぐ突っ込んでくる!」
レーダー員が狼狽する。
「慌てるな!こっちは艦隊を組んでいるんだ。そう安安やられてたまるか!」
「右対空戦闘!RAM(近接防空ミサイル)とゴールキーパー(30mm機関砲)レーダー管制!チャフ発射!」
砲雷長が命令を下す。
『これでひとまずは・・・』
砲雷長がそう思った。
-「独島(ドクト)」艦橋-
「艦長、駆逐艦『栗谷李珥(ユルゴク・イイ)』から応答がありません!」
通信員が艦長に報告する。
「なに?連絡を入れ続けろ!」
「了解であります!・・・『栗谷李珥(ユルゴク・イイ)』!こちら『独島』!応答せよ!・・・」
『しかし一体どうしたんだ?なぜミサイルを撃たない・・・?』
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