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【店名】
お持ち帰り探偵事務所(正式には桜木荘102号室、犬飼宅を指す)
【従業員1】
安楽小夜(あがくさよ)
小夜は部屋から一歩も出られない、引きこもり探偵。年齢は故16歳、死後半年が経つ幽霊だ。
半年前、小夜は幼なじみの孝太と花火大会に行く約束をしていたのだが、待ち合わせ場所に向かう途中、交通事故に遭って他界した。「孝太と浴衣で花火デートするまで死ねるかぁぁ!」と、恋する乙女全開の小夜は、呪縛霊として復活し、孝太の家にやってきた。故に部屋から一歩も出られないのだった。
なお、小夜は孝太に想いを伝えられていない。表面上はワガママなお姫さまだが、内面は恥ずかしがり屋で、しかもかまってちゃんなのだった。
小夜は重度のミステリオタクで、1000冊を超える推理小説を読破した本の虫だ。部屋から出られない小夜は、読書で培った推理力を活かして暇潰しを企てる。それがお持ち帰り探偵事務所である。
お持ち帰り探偵事務所のシステムはこうだ。まず孝太が通う高校の生徒から謎を仕入れてくる。その謎をいったん家にお持ち帰りし、小夜が謎を解くという単純なもの。
この探偵業務、表向きは暇潰しなのだが、小夜が孝太と部屋でイチャイチャできるようにと考えた、かなり巧妙な罠だった。つまり、小夜が探偵業を始めた真の目的は二人の時間を確保するためである。
趣味は読書、謎解き、少女漫画、ゲーム。このうちゲームは孝太には内緒の趣味で、孝太が学校に行っている間にこっそりプレイしている。秘密にしている理由は、ゲームではしゃぐ安い女だと思われたくないからだが、稀に孝太の前でゲーマー知識を口にしてしまううっかりさん。
【従業員2】
犬飼孝太(いぬかいこうた)
高校一年生。幼なじみの小夜のワガママに振り回される苦労人。寂しがり屋の小夜のことが放っておけなくて、ついワガママを許してしまう。
非常に温厚で優しく、小夜に対しては犬のように従順な草食系男子。趣味は料理で、小夜にご飯を振る舞うことが趣味。理由は小夜がおいしそうに食べるから。なお、小夜は幽霊になっても食事を欠かさない。
幽霊の小夜と話せるようになってから、何故か他の幽霊も見える体質になる。この能力を使って幽霊に聞き込みをしたり、調査を依頼したりする。直接幽霊から依頼を受けることもしばしば。
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