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僕らは観音様からもらった砂を、二つの祠に祀った。
僕は強く生きるよ。
疫病神、貧乏神、君たちと過ごした日を忘れずに。
僕は祠の前で手を合わせたのだ。
数ヵ月後、僕は勤めていた会社を辞めた。
別に仕事が嫌になったわけでもない。
詠の神社で働くことになったのだ。
僕は相変わらず、あの二つの祠を護っている。
ずっとあいつらが僕を護ってきてくれたから。
今度は僕が護るのだ。
了
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