第三章 こんなものにも免疫ってあるのか?

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女は疫病神に経緯、男が元住んでいた住所、名前、年齢など いろんな情報を与えてきた。 よく考えたら、今僕は霊と接しているのに、何の体調の変化もない。 これって免疫ができた? こういうのにも免疫ってできるんだなあ。 「しゃあないな。坊の気まぐれにも困ったもんや。 わしらが調べたるさかいに。坊も言いだしっぺなんやから 協力してや?」 ぼんやりしていた僕は一気に責任を感じてしまった。 言ったからには、やるしかないか。 女の霊は、僕に向かって手を合わせてきた。 幽霊に手を合わせられた。 縁起悪いわ。
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