プロローグ

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音羽がそれに反応する前に、蠍の針は尾とともに小さく斬られ地面にボトボト落ちていった。 蠍は力尽き、その場で倒れた。 10メートルを超える巨体が倒れ、砂煙が立ち上がる。 「……」 音羽はそれを見ずに振り返ると 「リネア、お前が出るまでもなかったと思ったんだが」 と、銀髪の少女を見た。 「音羽様の身に危険が迫っていたので対処しただけです」 「そうか」 音羽は剣を鞘に入れるとリネアと共に品川区の第一防衛ラインを後にした。
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