プロローグ

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音羽は品川区の住宅地を歩きながらさっきのリネアの斬撃を思い出していた。 音羽が反応するより早く、小さく斬られた蠍の尾と針。 音羽が反応するのに2秒もかからなかった。 それなのに蠍の尾と針をバラバラにした速度の斬撃をしたリネア。 「まぁ、こいつも人間じゃないからな…」 そう言いながらつぶやく音羽に 「何か言いましたか?」 「別に」 音羽は言うと空を見上げた。 リネア・ミルスト、彼女は吸血姫。 先程の蠍と同じハザードだ。
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