プロローグ

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両方の鋏を斬り落とされた蠍は尾の針を使って音羽を貫こうとした。 音羽はそれを跳んで避けると、蠍の頭の上に着地した。 そこで持っていた刀を蠍の脳天目掛けて突き刺す。 キシャァァァ!!? 蠍が抵抗しながらあちらこちら動き回るが気にせずに音羽は突き刺してきた剣を抜いた。 抜いた所から蠍の体液が噴水の様に溢れ出た。 それに当たらないように蠍から地面に飛び降りた音羽を最後の足掻きか蠍の尾の針が襲った。
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