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あなたがこの店にやって来たという事は何かお悩みのようですね。
あなたの前に現れたのは、不思議な瞳をたたえた女性の店員だった。怪しさと妖しさはあるが、なぜか悪い雰囲気はしない。
翠の髪の毛は後ろで丁寧に纏められていた…
ここはあなたが今求めて止まないモノを売っていますからね…
フフフ…と怪しく笑ったように思えたが、表情一つ変えておらず、あなたの気のせいだったかもしれない…
なぜ、あなたが求めているのが解るかですって?
当然ではありませんか。私はあなただけではなく他のお客様でもそうですが、今のあなたと同じモノを求めて止まない時にだけ現れるお店ですからね…
不思議と彼女の話に引き込まれてしまう。
どうしても欲しいというのなら、お譲りしても構いませんが、お金などといったモノで取引するのは、あなたが俗にまみれている証拠ですね…
本来ならば、あなたが時間と労力をかけて探し出すのが一番の方法なのですが、現代とはとにかくせっかちですからね。
「時は金なり」という言葉もあるように、時間はお金になりますからね。
「早くしておけば良かったのに…」とのたまう方もおられますが、それだけで果たして良いモノなのでしょうか?私は、そうでは無いような気が致します。
それなりの苦労があったからこそ「コレ」には価値があると思うのですが、お金で買ったからというだけで価値のあるモノなのでしょうか。私は疑問に思います。
時として「コレ」は、結局のところお客様は必ず納得されるの品だとは思いますが、お金を払うだけの価値があるように、私は思いません。
もしかしたら「知ってるよっ!」と逆ギレされて払ったお金をドブに捨てたように思えるかもしれませんね。
どちらに転ぶかはあなた次第なのですが、私から言わせると「コレ」には、価値がありません。
楽して手に入れる事ほど価値が無くなるような不可思議な存在ではあります。
私の想像の限りでは、ちゃんと探してないだけであなたの身近に落ちていませんか?
「灯台元下暗し」という言葉があるように、カバンの中も机の中も探して無いのに、無いモノだと決め付けていませんか?
あなたも諦めの悪い方ですね…
「譲ってくれるまでは一歩も動かない!」なんて子供のようにダダをこねられても困りますよ…
<答え>は探せば探す程、価値が出るモノですからね。困ったお客様ですよ…
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