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どんな店?
ここはあなたにとって「要らないモノ」を買い取るお店ですよ。
どんな店員?
その姿は変幻自在。ある時は老人、ある時は若い女性の姿と、あなたの「要らないモノ」に応じた姿になるでしょう…
見慣れた路地の一角にある、見慣れないお店がその店の目印となります。看板?そんな大層なモノは掲げておりません。見付けたら入ってみるのが得策です。
「要らないモノ」だったら何でも良いの?
えぇ、構いませんよ。
私の店では、不要なモノならどんな品物でも買い取らせていただきますが、不思議と売る気満々で来られた方は大勢なのですが、実際に売ってしまわれた方はほとんどいなく、また売ったとしても、また買い戻しに来るお客様がほとんどですね。
私どもが、本当に売って良いのか?と念には念を押して確認するのがイケナイのでしょうか?
今日は死ぬ程暑いから、この暑さを売りたい?
あらあら、随分な事をおっしゃりますね。
冗談ですよね?あら?本当に売りたいと申されますか?なら確認の為お聞きしますが、この売った「モノ」がどうなるかをご存じですか?
知らない。当然の事を聞くな。
私どもが買い取らせていただいたモノは、結局は「リサイクル」とでも言いますでしょうか。中古ではありますが、買いたいと申される方もおられるのでお譲りいたしております。
誰かが売ったら、誰かが買うのが中古ショップですね。
中古ショップって言ってみれば、誰かにそのモノをなすりつけているのですよ。
暑さが要らないと申された方は、寒くて困っている人に売って「なすりつけて」います。
逆に暑さを買った方は、寒さが欲しいと言った人に売って「なすりつけて」います。
誰かが要らないと言うから、誰かになすりつけて、なすりつけられた方は飽きるとまた誰かになすりつけて商品を買い戻されています。
「リサイクル」という名目の「なすりつけあい」が行われて、当店は中間マージンでもってやっているので、「なすりつけあい」は当店と致しましても歓迎しております。
ネットでも「オークション」という名の「なすりつけあい」が日々行われておりますね。
自分は良い事をしたように感じられておりますが結局は「なすりつけあい」の加害者である事をお忘れにならないようにお願いしますね。
あら?止めると申されますか?
それでも良いですよ。考えが変わりましたか?
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