俺と眼鏡と【敵】なアイツ

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俺と眼鏡と【敵】なアイツ

自分でいうのもなんだけど、俺って眼鏡がとてつもなく似合っている。 年々落ちてきた視力。 俺は高校入学と同時に眼鏡をかけることにした。 透き通るブルーのフレーム、ナイスな俺のチョイス。 眼鏡をかけるようになって数か月、もうお前を手放せない。 お前は俺の相棒だよ。 今日も朝から鏡の前で相棒をかけた俺を眺めてはうんうんと一人頷いている。 こんなに俺に似合う眼鏡を世に出してくれた某メガネ屋に感謝。 世界は俺と眼鏡で回っている! 「ふっ…ふはは…ふははははっ」 「ノブ、毎朝鏡見ながら笑うのやめなさい」 母親に毎朝同じ言葉を言われているが、これは俺と相棒の日課。 やめられない。
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