第1章

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「ズドンッ!」 突然、隣の家と面している壁に穴が開いた。 こちら側には、鉄の塊と、粉々のコンクリートが無残に散乱している。 空いた穴から、隣の住人が声を掛けてきた。 「ごめ~ん。キックボクシングの練習してたら、間違って、壁蹴っちゃった。ほんと、ごめんね」 ほんの一言謝っただけで、特に悪びれる様子もなく、またシャドウをやり始めた。 そんな隣の住人は、俳優志望の僕の姉。
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