0人が本棚に入れています
本棚に追加
店主:兜山慶二(かぶとやまケイジ)
兜山記念病院の院長の息子。親のいう事には従わずに好き勝手しているが、医療機械の分野に興味を示し、自身が開発した「仕事記憶合金」の研究に余念がない。
実際には、実験台という名の助手を使い「仕事記憶合金」の研究…という名の実験をしている。
頭は良いらしいが、下心全開。
助手兼店員:櫻井亜理沙(さくらいアリサ)
プロフェッショナル・コスチューム専門店、アイアン・メイ殿(でん)の助手にして、慶二の魔の手に落ちてしまった不幸な女性。
兄と姉は頭もよくエリートコース一直線だが、親からは頭の良さは受け継がず、不釣り合いな容姿のみを受け継いだ。
クラスで2番目くらいに可愛いのだが、所詮は2番。モデルには程遠いので、諦めて普通に就職するも、ワガママに育った亜理沙は兄と姉に頼り、あまりに何も出来ないばかりか、不器用な上にドジの連発という深刻な事態。
会社でも、笑えない不手際を連発して取り柄が容姿以外無かった亜理沙は、無職になった。
バイトでもあらゆる場所をクビになり、唯一続いたのが、この店だけだった。
慶二の開発した「仕事記憶合金」とは、実際の仕事で覚えた動作を記憶する、不思議な合金でコスチュームに仕込ませ仕事を再現する特徴がある。
慶二が新たなコスチュームを作っては、亜理沙が着て見習いで入って仕事を記憶するのだが「仕事記憶合金」の不具合なのか、亜理沙のドジが原因かは不明だがあまりその成果は芳しくない様子。
現在は見習いのバイト代でなんとか食い繋ぐ毎日。
「今度こそはっ!」と意気込む慶二に対し
「仕事をしているから平気ですけど、普通に着るのは嫌ですよっ!」と嬉しくない亜理沙。
慶二が亜理沙を雇った理由は「元カノに似ているから」と「理想のプロポーションをしているから」の二点だった…。理由はともあれ解雇されない事にだけ感謝をしている亜理沙だったりする。
現在は他のサイズのプロフェッショナル・コスチュームを販売しているが、血と涙と主に汗のかほりがしっかり染み込んだコスチュームは、主にマニアの方々に大人気で、本来の使われ方をされていないのが現状だったりする。
「僕の理論は正しい!使い方を間違えなければ」
「私の使い方が間違っているみたいじゃないですかっ!」
「そのドジは直らんかね~」
「ドジじゃないです。うっかりです!」
「一緒だよ…」
最初のコメントを投稿しよう!