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声を掛けた彼の名をスタブ・ダブクロプ。
新入りのアラカナと同い年でありながら、先に入隊しすでに数年間もスパロウ隊のエースを務めている。
同時にアラカナの所属する小隊、「アロウ」のフライトリーダーだ。
何と言っても、先程アラカナの危機を救ったのは他ならぬスタブだった。
彼は礼も求めずたった一言だけ言った。
「悔しくねえのか」
この言葉はアラカナの心に深く突き刺さる。
スタブは数年前、アラカナを救ったあの戦闘機の少年でもあるのだ。
彼はスパロウ隊に、そしてスタブの飛行に憧れて戦闘機に乗っている。
「悔しいさ!」
すでに背中を向けているスタブにアラカナは訴えた。
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