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彼は子犬系だなんて勝手に思いながら帰宅し、買ってきたものをあるべき場所へと収納。続いて晩ご飯の準備に取りかかった。
天ぷらがいい具合に揚がってすぐ、インターホンが鳴る。簡単な挨拶ののち彼を部屋にあげた。
「お姉さんこれ、ご挨拶アイテムです」
「いいの? ありがとう! ――って、タオル? しかも結構高いやつだ!」
「え、だって男の顔にべしーんと当たったタオルとか、洗い直しても使いたくないだろうなって思って」
そう言いつつマイ箸を持参したアピールを貰い、私は微塵にも考えていなかったことが続いて噴き出すように笑ってしまった。
きょとんとした顔がそこにある。しかも私とそっくりだというのだから、もうどうしたらいいのかわからない。
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