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「怜(れい)くーん。ごめんね、ちょっとオムツ買ってきてくれない?」
50代半ば
柔和な表情の女性が
洗濯物を取り入れながら
そう言った。
「はーい!いつものだよねー?」
「そうそう!1人で大丈夫ー?」
「うん!だいじょーぶ!いってきまーす♪」
小学校入学前くらいの少年が
そう答えながら、施設を後にした。
オレは結局
大人の姿には
戻れなかった。
…いや。
「戻らなかった」と言った方が
正確かもしれない。
オムツを買うために
ドラッグストアに向かいながら
オレは
あの日のことを
思い返していた。
期限最終日の
あの夜。
貞本は約束通り
公園にやって来た。
そしてアイツは
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