第1章

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LINEを受信する バイブの音がした。 確認すると 「!」 昼間に連絡した 職場の同僚、貞本(さだもと)からだった。 「遅くなって悪い! 23時くらいでよかったら会えるよ!」 …きた!! これが本当に 最後のチャンスだろう。 絶対に 触ってやる!! そこから待ち合わせの23時まで 諦めずに連絡しまくったが 結局アポをとれたのは 貞本だけだった。 22時50分。 オレは待ち合わせ場所の 公園に佇んでいた。 貞本は 大人の姿のままだろうか? 5才児にされていたら もう 完全にアウトだ。 信じるしかない…! そして23時ちょうど。 公園の向こうから 人影が近づいてくる。 …きた! きっと貞本だ!! オレは草むらに身を潜め じっとその時を待っていた。
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