第1章 就職活動です。

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帰り道、ケサランパサランの生態について考えていました。 白いフワフワしたもの。 目は有るのか? 口は有るのか? 餌は何を摂取しているのか? 分裂で増えるのか? 性別は有るのか? 温度管理は必要か? 高度何メートルまでいけるのか? あぁ魅惑のケセランパサラン・・・ 俺の脳内がケサランパサランで埋め尽くされた頃、後ろのポケットの振動と音で現実に戻らされました。 ナカバ「・・・知らない番号だ」 知らない番号は基本的に出ます。 間違い電話で何回もかかってきたら嫌ですから。 ナカバ「はい。もしもし。」 「あっ!!ようやく繋がった!!」 ナカバ「どちら様でしょうか?」 「昨日お電話頂いた面接担当のものです。」 ナカバ「マオウさんですね?申し訳ありません。お伺いしたかったのですが、住所がわからず・・・」 マオウ「お気になさらず。ちょうど13時ですので面接を始めます。」 ナカバ「えっ?ですが・・・」 言葉を続けようとしたのだが、けたたましいブレーキ音と体を襲った強い衝撃によって言葉どころか意識も失った。
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