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帰り道、ケサランパサランの生態について考えていました。
白いフワフワしたもの。
目は有るのか?
口は有るのか?
餌は何を摂取しているのか?
分裂で増えるのか?
性別は有るのか?
温度管理は必要か?
高度何メートルまでいけるのか?
あぁ魅惑のケセランパサラン・・・
俺の脳内がケサランパサランで埋め尽くされた頃、後ろのポケットの振動と音で現実に戻らされました。
ナカバ「・・・知らない番号だ」
知らない番号は基本的に出ます。
間違い電話で何回もかかってきたら嫌ですから。
ナカバ「はい。もしもし。」
「あっ!!ようやく繋がった!!」
ナカバ「どちら様でしょうか?」
「昨日お電話頂いた面接担当のものです。」
ナカバ「マオウさんですね?申し訳ありません。お伺いしたかったのですが、住所がわからず・・・」
マオウ「お気になさらず。ちょうど13時ですので面接を始めます。」
ナカバ「えっ?ですが・・・」
言葉を続けようとしたのだが、けたたましいブレーキ音と体を襲った強い衝撃によって言葉どころか意識も失った。
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