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さっきまでケサランパサランを探していたはず・・・
ナカバ「・・・真っ暗だ」
ケセサランパサランを探してて、生態について考えていて・・・あっ・・・トラックに引かれたんだ。
せっかく面接の場所を聞けると思ったら、これですからね。
先方には悪いことしてしまいました。
と、なると。
ここは死後の世界ですかね?
思ったより、死んだ感覚はありませんね。
手も足も見えますから、幽霊のあの姿はフィクションですね。
何故あの姿に幽霊は描写されることが多いのでしょう?
自分の死んだ事よりも、幽霊の描写について考えていましたが、聞き覚えのある声で現実に戻されました。
「・・・しもーし、もしもーし。」
ナカバ「んっ?考え事をしていました。どちら様ですか?」
「入り込むタイプなんですね。ではこれから面接です。」
ナカバ「臨死体験で面接とは斬新ですね。」
「中羽君は死んでるから、臨死ではないよ?」
ナカバ「名前を知っていると言うことは、あなたがマオウさんですか?」
マオウ「そうです。はじめまして、マオウです。」
ナカバ「真坂中羽です。よろしくお願いします。」
マオウ「死んだ事は気にしないの?」
ナカバ「まぁ、死んでしまったらしょうがないですよね。面接に行けなかったから、こうして面接の形の臨死体験をしているので、今は面接に頭を切り替えています。」
マオウ「やっぱり君に決めて良かったよ。」
ナカバ「ありがとうございます。」
そして面接がスタートした。
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