第1章

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あれは高校1年生の冬だった。 仲良しの比呂恵と2人でお昼を食べながら、中学校時代の話題で盛り上がっていた。 比呂恵と私は中学校は別々で、高校になってから知り合い仲良くなった。 「ねぇ朱里彼氏欲しくない? 最近クラスの中で、彼氏の話題があちこちで聞くじゃない?女子高だし、私たちだけ取り残されてるよ!」 彼氏か…。あまり考えたことないなぁ? 少し前に、中学校から好きだった義広くんに好きな子がいることがショックで、しばらく恋愛はいいやなんて思っていた。
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