初めての自殺

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さて、頭が足りないのは自覚してる。自宅近くで自殺とか(笑)って話ね。 で、もうこっそりと帰って着替えて再び現場に戻ってきたわけだけど。 やってるやってる いや、嬉しい訳じゃないんだ。にやけるのは癖というか性というか… あぁああ、で、こんな夜中に俺のせいで呼ばれた(集まってきた)警察(住民)が運転手の律儀な女の人に話聴いてる(野次馬)みたい。 パトカーは勿論、救急車も来てるのか…… 俺でーす!とか名乗り出ても信じるわけないしなあ… 「いや、本当に180センチくらいの…あの男の人くらいの人を轢いたんですけど…」 「でもねぇ…その轢いたって言う男性が見当たらないことにはねぇ…… せめて、血痕の1つでもあったらねぇ……」 そこのプリンの人!(髪色)俺、なんですけどね! 「じゃあ、私が勝手に電柱にぶつかった。って言うんですか? 音だけだったら誰か聞いてると思います。いっぱい野次馬いますし。」 「今の所はねぇ…… 一応、周辺住民の方には話を伺ってみるけど、あなたが単独で事故を起こしたようにしか…… あ、その前にですね、息取らせてもらいますね。 瓦葺君、検知器用意して。」 「はい、もう出来てます。」 「もうが多いよ。はい、息を1回おもいっきり吸ってからココに全部吐き出してください。」 「えぇ……酒気帯びしてないのに…深夜アニメ見逃すじゃん…」 ぉお、あの人アニメ見てるのかあ…お気の毒に… まあ、俺のせいなんですけどね! …… 「白だねぇ… 前方不注意だね。あと、器物損壊。あれだと、車動かすと電柱が傾くかもしれない。そしたら倒れて断線だからねぇ」 「そんなことって…絶対に轢いてるのに…」 いやぁ…本当にごめんなさい… .
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