第1章

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5分ほど遅れての面接となった清掃員の仕事。 でも、やはり、人手が欲しいのか、 「若さに免じて雇用を決めさせてもらいました。 早速明日から出勤してきてくださいね。 朝の9時から2時まで。 制服は支給いたしますから」 面接した社長は、持参した職安からの紹介状に、 私の目の前で【採用】の印をつけていた。 「………よ、よろしくお願いいたします」 凪子とちゃんと話せた嬉しさと、 あの事件後、のうのうと生きてる男達のことを考えたら込み上げてくる悔しさが隠せなくて、 きっと、 私は、微妙な表情を浮かべていたと思う。
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