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華園姫花
私、何でこんなヤツらに弄ばれてるの?
何で足、動いてくれないの?
大声で助けを呼ぶ声もないなら、せめて足ぐらい動いてよね!
お姉、助けて。
涙が頬を濡らし、口の中で塩辛く染みた。どこかで口を切ったらしい。
そんなのおかしくも何ともない。
ヤツらは私への暴力で性的快感を得ている。
お姉に前、凪に頬を殴られた時の怪我を見られた際、《階段から転んだの》とB5用紙に書いた。お姉は呆れた様子で私の頭を軽く小突いた。
「お姉は仕事で手いっぱいなんだから、無駄な心配させないでね」
それを思い出す度、心が痛む。お姉が知ったらリーダー格の勇馬なんか半殺しどころではない。凪も元彼の原型を留めていなかったりするから、お姉は激怒するだろう。初に関しては不気味な物を感じる。まるで混ざらないと〈SEAブラザーズ〉のメンツに入れないからやっているだけのようだ。
私はヤツらからしたら玩具に過ぎないんだ。
若神父様が私達にようやく気付いたような顔をした。実際、自分の世界に浸り過ぎて現実が見えていないのだろう。
「教会内での破廉恥行為は慎みなさい」
勇馬が凪に悔しそうに一瞥する。何が悔しいのかサッパリ分からなかった。
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