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「混ざらねえか?若神父さんよ」
勇馬が両手を挙げてふざけた様子で言う。
「この女、頭の中AVだぜ?」
何訳の分からないこと言ってるのよ!
「AVとは教会で祈ることということにしてはいけませんか?」
凪が勇馬の影から笑った。
「もっと過激な女が好みだもんな、若神父様は」
諸熊さんが腕を組み、流し目で私を見やった。
「私の服で良ければ貸してあげるわ」
オレンジのワイシャツを脱ぎ、ツカツカと諸熊さんが私に歩み寄る。もちろん、夏だから、諸熊さんは上半身ブラだけになっていた。金木犀を連想させる柄のブラは大きな胸を包むのに精一杯のようだ。
男連中(若神父さんも含む)が顔を赤らめている。
私は突起が透けて見えるのは仕方無しに悪いことをした気分で受け取り、着込んだ。
若神父さんが珍しく動揺している。
「諸熊、捨て猫に餌を与えてはいけません」
「あら?暑いから脱いだだけよ。それ以外の理由があって?」
若神父さんがお手上げというようにふざけた笑みを見せた。
「さて、迷える子羊の話を聞きましょう。ただし、諸熊、貴女は私の変装服置き場へ直行です。このままだとまともに話も出来ない」
「坊やのサイズは小さ過ぎるわ」
「特に胸元が厳しいでしょう」
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