第1章

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あれは、クリスマス間近の冬のある日。 私は、真壁に贈るプレゼントを買いに、 デパートに向かっていた。 某ブランドのキーケース。 黒の型押しのもので。 高校生の私からすれば、結構な値段だったけど。 それでも、平気だった。 彼の喜ぶ顔が見られるなら。 お年玉と、夏に少しだけ頑張ったバイト代で。
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