1人が本棚に入れています
本棚に追加
/7ページ
俺、大森 尊と曽良俣 朔太郎は相変わらず、楽しく、仲良く、学びながら、日々精進してる。少しは成長したはずだ…。たぶん。気持ちは前向き!
来週ポンポコ山に行くんだ。楽しみだなぁ。
ひとつ、問題がある…。問題というか…やめてほしいんだけど…朔ちゃんが気に入ったらしく、なかなか聞いてくれない。
「ミっくん、ご飯出来たぶー。早く食べるぶー。冷めちゃうぶー。」
「……朔ちゃん、もうそろそろやめてもらえると嬉しいんだけど。」
「いやだぶー。」
某アニメを見て、気に入ったらしい。語尾に「ぶー。」とつけるのが…えらくお気に召したようで。
最初は俺も腹がよじれる程、笑って笑って面白くてたまらなかったんだけどね。いや、本当は今も面白くてたまらないんだけど。
このままだと会社でも言ってしまいそうな感じがプンプンする。絶対に言う…ってか、もう言ってしまったかもしれない。
「朔ちゃん、その話し方さ、面白いんだけど外で使ったらダメだよ。一応、外では社会人なんだからね。」
「わかってるぶー。心配ないぶー。ミっくん、お菓子食べるぶー?」
ぷはっ。ぶー。の疑問形まで使いこなしてる。
「食べるぶー。」
!!
「キャハハハ。ミっくんも言ってるじゃん。食べるぶー。」
ゆ、油断した!あ~もう!いいか!!
「朔ちゃん、ご飯が先ね。早く食べよ。お菓子は後で持って来て。」
「わかったぶー。」
ぷははは。やっぱり…やめてほしい。早く飽きてくれないかな…と思う。だって、このままじゃ俺が変な話し方になりそうだから!
最初のコメントを投稿しよう!