第1章

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俺、大森 (オオモリ ミコト)と曽良俣 朔太郎(ソラマタ サクタロウ)は相変わらず、楽しく、仲良く、学びながら、日々精進してる。少しは成長したはずだ…。たぶん。気持ちは前向き! 来週ポンポコ山に行くんだ。楽しみだなぁ。 ひとつ、問題がある…。問題というか…やめてほしいんだけど…朔ちゃんが気に入ったらしく、なかなか聞いてくれない。 「ミっくん、ご飯出来たぶー。早く食べるぶー。冷めちゃうぶー。」 「……朔ちゃん、もうそろそろやめてもらえると嬉しいんだけど。」 「いやだぶー。」 某アニメを見て、気に入ったらしい。語尾に「ぶー。」とつけるのが…えらくお気に召したようで。 最初は俺も腹がよじれる程、笑って笑って面白くてたまらなかったんだけどね。いや、本当は今も面白くてたまらないんだけど。 このままだと会社でも言ってしまいそうな感じがプンプンする。絶対に言う…ってか、もう言ってしまったかもしれない。 「朔ちゃん、その話し方さ、面白いんだけど外で使ったらダメだよ。一応、外では社会人なんだからね。」 「わかってるぶー。心配ないぶー。ミっくん、お菓子食べるぶー?」 ぷはっ。ぶー。の疑問形まで使いこなしてる。 「食べるぶー。」 !! 「キャハハハ。ミっくんも言ってるじゃん。食べるぶー。」 ゆ、油断した!あ~もう!いいか!! 「朔ちゃん、ご飯が先ね。早く食べよ。お菓子は後で持って来て。」 「わかったぶー。」 ぷははは。やっぱり…やめてほしい。早く飽きてくれないかな…と思う。だって、このままじゃ俺が変な話し方になりそうだから!
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