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「うわぁ~。すごいね。」
到着したのはガラス張りのタワーの中。
景色がいい。緑もあって湖もある。この前と同じだ。
お伽噺に出てくるような可愛い家や乗り物なんて宙を浮いてる…。近代的?メルヘン?アニメの世界?
「ミっくん、行こう。」
「あっ、朔ちゃん、ぶーが取れてる。くすっ。」
「何、笑ってんの、ミっくん。」
「ううん、何でもないよ。朔ちゃん、ミツじぃちゃんの所に行くの?」
「えっとね。最初に家に行って、荷物を置いてからミツじぃの所に行こう。」
「朔ちゃんのパパとママにも、挨拶しないとね。あー、緊張する。」
「ぷっ、ミっくん、面白い。」
朔ちゃんの家に行くと朔ちゃんの両親が大歓迎してくれた。
「ただいま~パパ上、ママ上。」
えっー!パパ上?ママ上?忍者〇ッ〇リくん?やっぱり朔ちゃんには驚かされることばかりだ…。
「おかえり、朔太郎。」
「パパ上、ママ上、ミっくんだよ。」
「初めまして、大森 尊です。お世話になります。」
朔ちゃん情報で、和菓子が大好きというパパとママに、浅草の老舗の和菓子の詰め合わせを買ってきた。
「いらっしゃい、ミコトくん。会えるのを楽しみにしていたよ。」
パパが笑顔で言った。
「いらっしゃい、ミコトちゃん。リチャードが言ってた通り、イケメンだわ。ステキね。ミコトちゃん、ゆっくりしていってね。」
「あ、ありがとうございます。あの、これ、お土産です。どうぞ。」
「まあ、嬉しいわぁ。見て、あなた、浅草の和菓子よ。大好きなの。ミコトちゃん、ありがとう。気を使わせちゃったわね。」
「いいえ。そんな事ないです。」
「ミコトくん、ありがとう。ゆっくりしていってくれ。朔太郎、部屋に案内しなさい。」
「は~い。ミっくん、こっちだよ。」
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