第1章

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朔ちゃんの家はお城みたいな形で、ホイップクリームがのってるような、すごく美味しそうな感じで、兎に角すごいんだよね。すごく大きい家だ。 部屋も可愛くて、お菓子の国に迷いこんだみたいに、かわいいクッションやらテーブル、ソファー、何だか…全部、夢みたいだ。 「うわぁ~朔ちゃん、かわいい部屋だね。」 「ミっくん、気に入った?」 「うん。すごく。」 「よかった。じゃあ、荷物を置いたら、出かけよう。ミツじぃの所でお茶しよう。ミっくん、それまで、お茶、我慢できる?」 「うん。平気だよ。ワクワクする。早く行こう、朔ちゃん。」 朔ちゃんのパパとママに、ミツじぃちゃんの所に行くと伝えて出かけた。 少し歩くと、カプセルの入ったガチャガチャの巨大バージョンみたいなのがあって、朔ちゃんがボタンを押すとコロンとひとつ出てきた。 バスケットボールくらいのカプセルを地面に置いて、飛び出ているボタンを押したら、ボワン…と、あっという間に直径2メートルくらいの丸いラグが出現した。 「ミっくん、この上に乗って。」 「うん。」 ふわふわの丸いラグの上に乗ると、朔ちゃんが、ラグの端についているボックスのボタンを押した。 すると、透明なカバーが丸いラグを包むように被さった。球体を半分に切った感じで、アニメの世界にいるみたいだ…。
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