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「今のは―…」 夢か幻かと思いたい。でも違う。 粉が―…鱗粉が床におちてる。 「華ちゃん、寂しかったよね。この姿になって少しは僕も華ちゃんの役に立てるかな―…」 「私の……?」 「今度は僕が華ちゃんを救うよ」 男は手で私の頬に触れ、そっと唇にも触れた。 七年ぶりのキス。 こんなに優しいキスを私は知らない。
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