OIL*I

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それから、大学で僕を見つけるとテンプルは犬みたいに懐いてきた。 「誰あれ」 「さあ?」 「おいテンプル講義に遅れる」 僕に話しかけるテンプルを、あまり良い顔をしない友人たち。気にしていない様子の彼をつい邪険にしてしまった。 「天が冷たい」 「優しくした覚えはないよ」 「俺のこと好きだからって照れないでよ」 「は?何言――」 「今度の飲み会、天もおいでよ」 けれども彼は、あの時みたいににっこり笑うと友達の輪の中に溶けた。
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