第1章

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「……」 寝てしまったのだよ!! バカみたい 「高澤?」 桜井は気づいてたのかな… ガッツリ寝ちゃった訳ではないけど、何度も寝るな寝るなと唱えても目はくっついちゃって。 一部分、記憶が定かじゃない。 私のバカ~ いつも寝ない人なのに、なんで今日に限って。 「寝てたこと気にしてんの?」 「っ、やっぱり気付いてたんですね」 引きつり笑いになる。 「そりゃあね…何回か乗っかってきたし」 うわわわ、マジかい 「ご、ゴメンなさい…」 「あ?別に謝ることはねーだろ 飯食いに行くかー」 桜井は足の向きを変えて、歩き出した。私は後を追う。隣に並ぼうとしたけど、一歩二歩下がってしまう。 桜井は、不思議そうに振り返ってきた。 「速かった?」 「あ、大丈夫…ゆっくり行くから、桜井気にしないで歩いてて」 「……」 ねー見てー。あの人モデルみたい 今の人イケメンじゃね?! あらゆる所から声がする。流石に、桜井も聞こえてるよね…。 桜井をチラッと見た。
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