第1章

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後ろからでは桜井の顔は窺えないけど、気にしてる様子は、なさそう。 やっぱり、カッコいいんだよね 今時の男の子って感じだし 「何食う?」 「!?」 いつの間にか、隣にいてビックリする。 「…なぁ、寝たことまだ気にしてんの?」 当の本人は、気にしてないんだから良いじゃない 自分でそう言い聞かす。 「ううん。気にしてません。大丈夫です」 あっそとあしらわれ、食べたい物を言ってきた。 「ラーメン食いたい。ラーメンでいい?」 …ガッツリ系だなぁ… 女子とのお出かけでは、ラーメン屋に行くなんてことほとんどないから、少し斬新な気持ちがした。 「うん」 桜井のオススメだと言う店に行って食べて、もうすっかり夜で、帰ることに。 「じゃあ、私こっちだから」 と、帰る気満々で言う私。 「ホント男の気持ち考えてくれてねーな」 え?と聞き返そうとしたら、桜井はスッと私の内側に入った。 帰るホームの方へ降りていく。 「あ、桜井くんもこっちなんだね」
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