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「そうそう!この間さー
ハゲチビがうちのクラスの子と歩いてるの見ちゃったんだよねー」
登校途中、ちーは笑いながらその話を持ちだした。
ハゲチビは全校生徒から嫌われてる先生だから、誰も一緒にいたいと思わないはずだ。
「え?誰?誰?
教えてよー」
みーは、ちーの腕を掴んで揺らしながら頼んだ。
「なーも聞きたい?」
ちーはいきなり私に話を振ってきた。
「うん!もちろん!
一体誰なの?教えてよー」
私は前のめりでちーの顔をのぞく。
「しゃーないなー
実はハゲチビと歩いてたのって花澄(カスミ)だったのー」
やっぱり思ってた通りだ。
まぁ、当たり前だよね。
今は花澄ちゃんがターゲットなんだから。
「えー!うそ!信じられなーい!!
あの真面目な花澄が!」
笑いながら驚きの演技をする、みー。
みーだって分かってたくせに。
演技しちゃってさー
まぁ、私もしてるけど。
「えー!あのハゲチビと歩けるなんて在り得ない。
花澄ってそういう子だったんだー」
私も二人にあわせて言う。
何かこうゆうのウンザリ。
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