第1章

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  「そうそう!この間さー  ハゲチビがうちのクラスの子と歩いてるの見ちゃったんだよねー」 登校途中、ちーは笑いながらその話を持ちだした。 ハゲチビは全校生徒から嫌われてる先生だから、誰も一緒にいたいと思わないはずだ。 「え?誰?誰?  教えてよー」 みーは、ちーの腕を掴んで揺らしながら頼んだ。 「なーも聞きたい?」 ちーはいきなり私に話を振ってきた。 「うん!もちろん!   一体誰なの?教えてよー」 私は前のめりでちーの顔をのぞく。 「しゃーないなー  実はハゲチビと歩いてたのって花澄(カスミ)だったのー」 やっぱり思ってた通りだ。 まぁ、当たり前だよね。 今は花澄ちゃんがターゲットなんだから。 「えー!うそ!信じられなーい!!  あの真面目な花澄が!」 笑いながら驚きの演技をする、みー。 みーだって分かってたくせに。 演技しちゃってさー まぁ、私もしてるけど。 「えー!あのハゲチビと歩けるなんて在り得ない。  花澄ってそういう子だったんだー」 私も二人にあわせて言う。 何かこうゆうのウンザリ。
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