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日曜日
身も心も重い。証拠保全のためチラシは捨てなかった。紙袋にぎっしりと詰まっている。もちろん、2日分全て。
警察に行く前に部屋から電話を掛けることにした。近くの交番から近辺確認に来たときにもらった名刺の番号にかけた。
事情を説明すると警官がこちらへ来てくれることになった。これで少しは安心できる。
警官の前でチラシを入れに来てくれないだろうかと思う。
インターフォンが鳴り警官が到着した。
部屋に入れ事情を説明する。大量のチラシも見てもらう。
「ずいぶんたくさん入れましたね。ご苦労なことで。」
警官の口ぶりにムカつきながら解決のためのアドバイスを仰ぐ。
「どうすればいいでしょうか。相手は私の顔を知っているかもしれません。
でも、私は相手が分からないのです。」
「困りましたね。そうしたら今ここでこの番号にかけてみてはどうですか?」
警官がチラシに書かれた番号を指さした。
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