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ようは
それが気に入らなかったのか――。
「言いつけ通り家を出て静養してますよ。早寝早起きして、ちゃんと薬を飲んで、たまに運動だってする。あとはベッドで映画を見るか本を読んで――とにかくお利口にしてます」
和樹は早口でまくしたて
「セックス抜きで」
わざわざそう付け加えると
子供みたいにクスクス笑った。
「和樹、どうして君はそう手がかかるんだ？」
溜息混じり
征司から電話を受け取ったのは九条敬だ。
「誤解しないようにと、ちゃんと言ったはずだぞ？」
そうだ。
言ってた。
情熱的なキスと一緒に。
それでも――。
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