同じ心を持つ

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「……さくらです……」 「さくらさん、コレ気に入った。請求書一緒につけといてね」 「とんでもない!それは私が勝手にやったことですから、おまけです」 「オレにとっちゃ、今日さくらさんと会えた事の方がおまけだけどな」 さくらの顔は、これ以上は無理なくらいに真っ赤に染まった。 「何の分野でも、職人と話すことは全部糧になる。一見関係のない事も、パズルのピースみたいにかちりと合う瞬間があるんだよ」 加川は天然なのだろうか。 何もかも計算ずくだとしたら、これほど恐ろしい人はいないとさくらは思った。
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