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と勢いよく、布団をはいで予想の斜め上をいく行動をとってくれた彼女に怒声を飛ばす。
けれど、そんな事は右から左へ受け流すかのように、
「おっはよう~!今日はいつも以上にハイテンションだね、ゆーちゃん。感心しちゃうな、見習っちゃうな。なんかいいことでもあった?私はね、朝からケーキ1ホールをたいらげるという最高のスタートをきりました!拍手喝采だよ。」
と無邪気に笑顔を振りまいて、ゆーちゃんー俺、羽々霧夕弦になんの罪悪感も覚えてない様子でいつもながら気持ちの良い挨拶をくれる。
俺はそんな彼女を見て、いつもながらに呆れて怒る気が失せてしまう。
というよりも、こいつは話とかをろくに聞くことが全くと言っていいほどないため、今自分が怒られていることさえ空の上の出来事程度にしか思われていない……。
俺が一人怒っていたところで、それはただのボケがない一人漫才となんら変わりない気がする。
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