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けれど、夕弦も幾度となく、こういった事には対処してきた。
夕弦は飛び掛かってくる輝夜目掛けて、布団を放り投げる。
「ぬぁ!」
アホみたい声を上げて、輝夜は視界を奪われたことに戸惑いを見せた。
この好機を見逃すほど愚かではない夕弦は、布団の死角から輝夜の真横に入り込むと首筋に手刀を一閃。
「…!」
確実に決まった、と夕弦は確信のある手応えを感じていた。
輝夜は思い切り無人のベッドへと不時着を果たし、夕弦はこの短時間での疲労を感じながら溜め息とともに自室のドアへ重い足取りを進めて行く。
輝夜はもちろん放置である。
ドアノブに手をかけようというところで不意に手が止まる。
「ふふふ…すぅーはぁー…ゆーちゃんのいい匂い…たまらない…やばっ!鼻血でてきそう」
気絶している…かと思われていた変態少女は、人様のベッドの上で枕に顔を埋めて欲求を爆発させていた。
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