多忙で呆れる劣等生

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「いい加減にしろ!聞いていれば、好き放題言いやがって。人の心の声を勝手にアフレコするな。なにが悪魔と天使の葛藤だ。天使どころか堕天使だろうが!共闘戦線はって、俺をダークサイドに引きずりこむな!」 ダメだ。 俺は、もう手遅れなとこまできている。 そう悟って、 「ほら、朝、食ってないんだろ。今から作るから下に降りるぞ。」 強引に話を変えた。 だが、輝夜はそんな言葉に、 「えへ、悪いね。朝ご飯、あえて食べてこなくて。」 素直に、本音と一緒に乗ってきた。 話の腰を折るには食べ物一つで容易で済む。 食べ物に単純なやつで良かったよ、ほんと。 全く、いつもこうやってあしらっておけばいいものを俺もお人好しになったもんだな。
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