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光届かず怪しく揺らめく樹海の奥深く、木々を抜けたその先に曇天の空の下、そこに広大な土地を有した屋敷が建っている。
屋敷の周りには柵が張り巡らされ、柵にはツタの葉がびっしりと絡みついている。
端から見たらホーンテッドマンションとしか言いようのない凄惨な有様だ。
だが、中は外見とはとって変わって綺麗なものだ。
隅々まで掃除の手が行き渡り、窓の縁さえ埃が溜まっていない。
なら外装もしっかり掃除しろよと文句を言いたくなる。
そんな屋敷を右往左往して行く先、ある一室の扉の隙間から光が、微かに話し声、いや独り言ととも漏れ出ている。
そこは、食堂だった。
鮮やかな刺繍を施されたテーブルクロスを敷かれた縦長のテーブルが部屋の中央に置かれ、その周りに椅子が均等な距離で並べてある。
奥には、暖炉がメラメラと音をたて薪を焚いている。
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