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「それは、なりません!私程度の者が吸血姫(ドラキュリア)たる貴女様のお食事をいただくなど…」
「なら、捨てるわ。」
と腕を振りかぶり、グラスを弾き飛ばそうするが、
「ダメです~?」
とメイドが血相を変えて、止めにかかる。
「そのような、勿体のないことはさせられません!」
「なら、飲みなさい。」
メイドは、押し黙ってしまった。
(飲ませてはいただきたいけれど、この場でいただくのはかなり気まずい…)
そんなことをメイドは悩んでいた。
そんなメイドを気遣ってか、大男が口を開く。
「全くアリシア、お前というやつはもう少しは高貴な吸血鬼としての自覚を持て!」
図太い声が部屋中に響き、少女ーアリシアを威嚇する。
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