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だが、アリシアには全く通用せず、それどころか…
「何が高貴な吸血鬼よ!都会の街中徘徊して、今苦しんでいる患者さんのために血液を提供してください、なんて医師装って献血詐欺などみっともないとは思わないの?恥を知ったら!」
と説教の返り討ちにあう。
大男は、ぐうの音も出ない。
青年は顔を背けて、笑いを堪えているようで肩がピクピク動いている。
大男はそんな青年を睨みつけるが、チラッと大男と目を合わせたと思ったら、直ぐに顔を背けククク…と口から笑が漏れてしまうほど受けてしまった。
そして、アリシアは大男に追い討ちをかける。
「本当に情けない。そんな見っともない羞恥をさらすくらいなら、いっそのこと人を襲って捕まってくれないかしら?私は喜んで見送るわ!ブラド公…。」
と大男ーブラドを突き放すように告げる。
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