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この一言が決めてとなったのか、ブラドは先ほどの堂々とした態度が形をなくし、肩を竦めて、人差し指同士でつつき合い始めた。
「何でそんなこと言うの?パパ悲しいよ…。そんな娘に育てようとした覚えはないのに!」
と図体に似合わない拗ね方をする2人の父親ブラドにおぇ~と青年は吐きそうな素振りを見せる。
「シャール兄様、あまりそういうことはしないで欲しいものだわ。私、かなり我慢していて辛いんだから。」
「あっそれは悪かったね!いや流石に堪えきれなくてさ。全くこんな素直な子に産まれちゃってお詫びの言葉しか浮かばないよ。」
青年ーシャーロックは罪悪感の一つも感じてない様に清々しい笑顔をあえてブラドに見せ付ける。
「何故だ!何故お前達は、父である私を精神的に追い詰めようとする?」
ブラドは、机を叩き立ち上がった。
シャーロックとアリシアは、ブラドの激昂に心底あきれ返り、目を丸くしてしまう。
二人は、ブラドから目を逸らし、兄妹の丸くした目を見つめ合い、意思疎通を行ったのか顔近づけ合い、耳打ちを行う。
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