にゃんばすっとーりー『王道』

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僕は爽やかな風を感じながら廊下を歩いていた。隣にはゆっちがいる。 掲示板には朝、校門の前で僕とゆっちがしたKISSの写真が新聞になってデカデカと貼られていた。 少し恥ずかしいが転校生の僕にはとても新鮮で学校生活が活気ずいた気がしてちょっぴり嬉しい さらさらとした風が僕の鼻をくすぐりムズムズする 僕は歩いているゆっちを止めて廊下の壁と僕の身体で挟み彼女の顔の右側の壁にドン!と手をついた ゆっちの顎をクイッとあげて彼女の目線を僕に合わせると 囁くように悪戯ぽく みちゅ「疼いてるでしょ?」 ゆっちは目をキュロキュロさせるが僕は無理矢理彼女の瞳を僕に向けさす ゆっち「馬鹿…恥ずかしいよ…」 みちゅ「僕にはわかっているんだよ?我慢してるの?」 ゆっちの顔は真っ赤になる。 可愛らしい林檎のような頬っぺた みちゅ「我慢しなくてもいいんだ。したいんだろ?」 僕の言葉を聞きさらに赤くなるゆっちはもじもじしながら ゆっち「みんなみてるし恥ずかしいよ…」 みちゅ「関係ないさ。じゃあ我慢するか?」 ゆっち「嫌っ!みちゅは意地悪なんだから…」 観念したようにゆっちはうるうるした瞳をゆっくりと閉じた 僕は優しくゆっちの髪をなでてあげると ゆっち「あっん♪」 桃色の吐息が溢れた。 少し硬直した後ゆっちはついに全身の力を抜くように 『ぶっ。』
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