3.フランク

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「その子も仕事のか?」 フランクかロベルトの方に視線を向けながら言う。 「まぁそんなとこ。職を紹介してくれって依頼でね」 「ロ、ロベルト・カーラーンです。よろしくお願いします!」 勢いよく頭を下げるとぶかぶかの帽子がするりと落ちた。慌てて拾い、すみませんと謝る。 するとフランクはしばしきょとんとした後、豪快に笑った。 「がっはっはっ!おもしれぇ坊主だな!」 「ああ、ちょっと抜けてるが」 「どっから連れてきたんだ。ここいらの人間じゃあねぇだろう」 「サバーブからの出稼ぎだ」 「なるほどな。道理でどっかしら品がある」 「俺が雇うことにした」 「おめぇが?珍しいこともあるもんだ」 フランクは驚きの表情を見せた。 「まぁな。気まぐれさ。それにこの容姿を見ろ。見事な商売道具になるだろ?」 「はっは!そりゃあいい!スレたここいらの女は皆イチコロだろうよ」 「で、フランク。一つ頼みなんだが、今日一日こいつを預かってくれないか。もちろん好きに使ってやってくれ」 「ああ、そういうことなら構わねぇよ。よろしくな坊主」 二人の会話についていけず、立ち尽くしていたロベルトは、フランクの言葉に苦笑いを返すので精一杯だった。 *
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