2.カラスの巣

1/6
前へ
/68ページ
次へ

2.カラスの巣

「ミスター・クロウの館へようこそ、坊ちゃん?」 雨が降る中、男は妙に芝居がかった所作で手をさしのべてくる。ロベルトはこの男を信用していいものかと躊躇った。 「早くしろ。この分じゃじきに雪になるぞ。それとも立てないか?」 ロベルトはわけもわからずその手を取った。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

22人が本棚に入れています
本棚に追加