1人が本棚に入れています
本棚に追加
「まあ確かに変だわね。それじゃ男と付き合うなんて余計にムリムリ」
手のひらを顔の横でヒラヒラさせて否定する美奈は続けた。
「ましてや向こうは結婚を前提になんて言ってきてるし、公衆の面前での告白だし…どんだけテンパってんだって…」
美奈の言葉に耳を傾けながら、頭では別のことを考えているのか…突如、美奈と夏樹に真面目な視線を向けた。
「上手く言えないんだけど…私頑張ってみようと思うの」
「そうそう、そうしたほうが…ん? 何を頑張るの?」
「みぃ先輩?」
「今まで男性との交際ってうまくいった試しがなくて…まあ付き合った回数も少ないんだけどね。三井くんなら一緒にいても楽しそうだし、一応OK出したし…」
一度言葉を切る。
静かに言葉を紡いでいる美衣子の真剣さに2人は心配そうな顔だ。
「確かにアイツは天然ボケだから楽しかもしれないけど…美衣子 本っ気でいいの? 結婚する気?」
「さすがに結婚は、お付き合いしてみないと…。まだそこまで正直考えてない」
「…ふーん…。笑いたいから、付き合うの? 笑えなかったらどうするの?」
最初のコメントを投稿しよう!