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そして、翌朝。
私は件のち~ちゃん(シベリアンハスキー)との一時を我慢し、何時もの道を通勤した。
相変わらず、野良猫なんかは逃げる。
でも、近くに来たから、とりあえず距離をとったレベルの逃げ。
前のような必死さはない。
それどころか、餌を手に差し出したら、恐々とだけど、食べに来てくれた。
これは、けた違いの進歩だ!
「おっはよーございまーす!」
気分よく職場のドアを開け、師匠に挨拶する。
「おお、今日は一段と可愛いね。
どうだい、これから楽しいこと……」
「ごめ~ん、無理!」
師匠がいつになくダメージを受けていた気がするけど、別に(前々から)どうでもいい。
動物から嫌われてない。
それがわかっただけでも、私の今日の運勢は大吉だ。
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