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私は熱田 菊代(あつた きくよ)
獣医師(なりたて)として、日々、動物達の病気やケガを癒すのが私の仕事。
私が大学で弟子入りしていた先生は、「動物と話す?HAHAHA、簡単簡単。ベリーベリーイーズイねー」と、豪語していたけど、残念ながら私は"話す"どころか意思の疎通すらはかれていない。
そもそも、動物に好かれていない。
私が寄れば、野良猫は確実に"走って"逃げ出すし、野鳥は慌てて飛び出す。
うん、野生動物だから!と、ここまでは納得出きる。
じゃあ、人に慣れてるはずの牧場の牛や馬、小学校のウサギすら、私を認識すると同時に避けるように動き、近寄ろうとすると全力で逃げる始末。
唯一の救いは、今住んでる家のお隣さんが飼ってるシベリアンハスキーだけ。
メスのち~ちゃん(八歳、体長1m越え)の彼女だけが、私になついてくれる(手にジャーキー持ってれば)
『動物が嫌うから』と、香水はおろか、シャンプーやリンスーにも気を付けているのに、その効果は全くない。
短く切り揃えたショートヘアに平均的な身長。
特に動物が嫌う要素はないはずなのに、常に先のシベリアンハスキーと人間以外の動物には嫌われる毎日。
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