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そんな私の前に現れたのが、『アホっぽい?』と、個人的に思う鳥、鶏。
しかし、その鶏は、まさかまさかで人の言葉を話した。
しかも、いきなり英語。
関西弁でしゃべるこの鶏の名前はまだない。
夏目漱石の『我輩は猫である』のように、名無しも可哀想だし、何かつけてあげようと思うも、これがまた言うことを聞かない。
「鶏だから、けいちゃんとか?」
「おまえさん、食べる気まんまんやろ?嫌じゃボケィ!」
「じゃあ、山ちゃん」
「手羽先の店やないかい!」
「むぅ、じゃあヒヨちゃん」
「もうヒヨコちゃうわい!」
こんな感じだ。
そもそも、なぜこんなのが目の前に現れたか。
それは単純な理由だった。
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